エンタメ動画日記 －映画等の紹介－
動画を中心とした映画、アニメ、漫画の紹介日記。
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漫画 夕凪の街 桜の国（作 こうの史代）
こうの史代 作
家族三世代にわたる広島の被爆者の物語である。
「夕凪の街」「桜の国」で100ページほどのボリュームしかないが、かなり読み応えがある。第8回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、第9回手塚治虫文化賞新生賞を受賞し、新聞や雑誌など各メディアからも大絶賛を受けている。
「夕凪の街」
原爆投下後10年たった広島にて被爆した女性、皆実が主人公。
1945年8月6日、助けを求める多くのひとを見殺しにし、しだいに死体を平気でまたぐようになっていた・・・
皆実はそうして生き延びた故に10年たっても自分が幸せになってはいけないと感じるようになる。
しかし、同僚の打越（男性）と親しくなっていくうちに自分が幸せになってもいいんだと思うようになる・・・だが間もなく皆実は被爆の後遺症で病に倒れることになる。
こうの史代の絵はすごく穏やかなタッチですが、病状が悪化していく描写には壮絶なものがあった。布団に横たわる皆実の視線で描かれているが、最終的には視力も失ってしまう。そして真っ白の余白とセリフだけのコマが続く・・・この真っ白な余白に考えさせられることは山ほどある。マンガであるにもかかわらず絵がなく文章だけのシーンだが、小説などでは絶対にできない描写である。
嬉しい？
十年経ったけど
原爆を落とした人はわたしを見て
『やった！ またひとり殺せた』
とちゃんと思うてくれとる？
読み終わったあと、しばらく動けませんでした。
「夕凪の街 桜の国」映画化の情報はこちら
by マルコ
※集計は月末にリセットされます。
映画鑑賞料金1,800円！！
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