映画 8人の女たち（主演 カトリーヌ・ドヌーヴ）動画有

日本でも、たいへん話題になったフランス映画をご紹介します。
　1950年代のフランスでクリスマスを祝うために集まった女性たちを題材した映画です。

★　あらすじ　★
ゴージャスな螺旋階段を持つ大邸宅の外は雪で真っ白。
そこへ次々とクリスマスを祝うために家族が集います。
家の中には、8人の女性とたったひとりの男性。
8人の女性のうちのひとりであるメイドが食事をもっていくと、たった一人の男性で、この家の主人が背中をナイフで刺され、死んでいるのを発見します。
深い雪の中、家の内部に犯人がいる可能性が濃厚なり、お互いが疑心暗鬼になっていきます。
犯人捜しをするうちに、各々の女性の秘密と本音がどんどん暴露されて…
最後には、あっと驚く予想外の結末が待っています。

★（推理劇＋コメディ＋ミュージカル）×８人の個性＝！！！★

　舞台こそクリスマスだけど、ロマンスや家族愛とは程遠い、暗そうな映画に思えるかもしれません。それは違います。

クリスマスに相応しいゴージャスな気分をもたらす、おしゃれで、茶目っ気たっぷりで軽快な映画なのです。
もちろん、シュールな部分もあるのですが。

　演劇仕立ての舞台（これはこの監督の特徴です）と個性的なフランスの超有名な新旧8人の女優たち。
その女優たちが50年代（オードリー着ていたような）のエレガントな衣装を纏って、陽気に歌って、踊っているのも見ものです。

★フランス有名女優を一度に網羅★

　この映画を観れば、フランスの女優を知らない方も、今活躍する若手から名女優までを一度に知ることができるのも、楽しみのひとつです。
カトリーヌ・ドヌーヴ、エマニュエル・ベアール、イザベル・ユペール、ファニー・アルダン、ヴィルジニー・ルドワイヤン
監督: フランソワ・オゾン
　ちなみにこの映画で8人全員がベルリン映画際で銀熊賞を受賞しています。

★フランスの若手監督?オゾン監督の個性★

　アガサ・クリスティ風の推理劇としても十分楽しめます。
そして、観客が目にするものすべてに対して、よく計算された演出がされている映画です。オゾン監督は天才！？
　

★思ったこと★

　いろいろと家族とは何かとか、夫婦とは何かとか、考えたければいくらでも奥深くなる映画でもあります。ラストで背中合わせに踊っているシーンがこの映画を象徴しているのかもしれません。
　それ以上に、ただ純粋にそれぞれの女性の個性を楽しめる映画だと敢えていいたいです。

byソレイユ

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